東濃コアー株式会社
特殊な段ボールの製造で、日本中の企業に貢献する会社
【社長インタビュー】東濃コアー株式会社 代表取締役 河野裕仁さん
ダンボール素材は「リサイクルの優等生」
まず、御社の事業内容についてお聞かせください。
当社は紙を扱う会社です。まず『片面ダンボール』を製造し、ブロック化して積み上げます。それをお客様の要望に合わせて切り、出荷します。
ダンボールの用途は多岐に渡っていて、お客様の『こう言ったものはできませんか?』という要望から製品化したものもあります。なかなか一般の方が目にするものではないので、少しイメージが湧きにくいかもしれませんね」
御社の事業は、どのように社会に貢献されているのでしょうか?
「当社がというよりは『紙そのもの』の性質なんですが、我々の製品は産業廃棄物にならないんです。
段ボールは『リサイクルの優等生』と言われていて、使用後に資源ゴミとして回収することが可能です。製紙工場に持ち込まれたダンボールは、紙にリサイクルされます。プラスチックの代わりに紙や段ボールを使用することで、良い循環を生み出すことができる。そうした点から、社会に貢献できていると感じます」
一人ひとりの社員がより成長するために
御社の人材状況について教えてください。
若者の減少に加えて、特に岐阜県は有効求人倍率も高い。地元に大きな企業、工場ができると、どうしてもそのバランスに変化が起きてしまいます。会社全体のバランスを見た時に、もう少し人員を増やしたいと思っているところです」
事務所の「スタンディングデスク」が印象的でした。職場環境の整備に積極的な印象を受けましたが、 何かお考えがあったのでしょうか?
「実は、昨年まで事務所は『昔ながらの』という雰囲気だったんです。デスクも椅子も、長年使ってきたものばかり。新しくした方が、気分的にも良いかなと思いまして。
はじめは、他の会社さんで『スタンディングデスクを使用している』と聞いて、それを会議で話したんです。そしたら、女性スタッフから『取り入れてみたい』と要望が出ました。
事務員は現場とのやりとりが多いため、立ったり座ったりを繰り返します。『その都度立ち上がるのでは手間だろう』という思いから導入しましたが、とても好評で、良かったなと思いました。
職場の環境を整えることも、人が定着してもらうためには大切なことだと考えています」
入社後の教育体制はどのようになっていますか?
「基本的には、現場での先輩社員による指導(OJT)です。
現状では、現場で1人の人間が抜けると負担が増えてしまう状況ですが、これからは、人員を増やすことで外部講習や社内での座学の時間も増やしていきたいと考えています」
必要なのは素直さと自分なりの努力ができること
どのような人が御社にフィットすると思いますか?
【製造部】単調な作業が苦手な人こそ向いている?
「当社は、基本的に受注生産を行っています。そのため、常に同じものを作っているわけではないんです。1日の中でも素材・大きさ・幅・製造する個数が変わるため、その都度作業内容も変わります。
常に動くことが前提となるため、体力的な負担はあるのですが、逆に言うと1日同じものを1000〜2000個作るような『流れて来るものに対して同じ作業をすることが苦手な方』には、向いている仕事ではないでしょうか。 『単調な作業は苦手だけど、ものづくりには携わりたい』『同じところにじっとしているのが苦手』という人が合うかもしれません」
【営業部】何屋さんか答えられない、そこに面白さがある
「営業部は出張が多いため、その点に抵抗がない方が望ましいです。全国にお客様がおり、泊りの出張は頻繁にあります。車での移動も長時間になるため、それを苦痛に感じる方は難しいかもしれません。
うちの製品そのものが『何屋さんですか』といわれると、一言では答えられない部分があります。例えば、建築資材の一部に使ってもらう商材があったり、梱包用の緩衝材に使っていただいたり、ペットの業界に出させていただいたりと、用途は多岐に渡っています。
その点は、少し難しさを感じる部分かもしれません。ただ、何を作っているか言えない部分が、逆に強みでもあると思うんです。つまり、製品の使い方・作り方によっては色々な企業への提案ができる。そうした部分に、仕事の面白さを感じてもらえるかもしれません。
営業の若手2人は現場経験者で、機械を動かすことができます。営業職を希望する方でも、現場は経験してもらいたいですね。その期間は人それぞれですが、本人が理解できるまでは、現場で学ぶことも必要だと思います」
業界経験者・職種経験者の方が望ましいでしょうか?
「いいえ、製造・営業ともに全くこだわりません。
必要な資格等もありません。現場ではフォークリフトを使用しますが、入社後に講習を受けてもらうようにしています。入社をすれば、リフトが運転できるようになります」
求職者に対して求める必須項目はありますか?
「『素直だな』という印象を持てる方がいいですね。あとは、自分なりの努力をしようという姿勢がある方が望ましいです。
その他には『こうでなくてはいけない』という項目はないです。決して推奨しているわけではありませんが、茶髪・ピアスなどの見た目で判断するようなこともしていません。さすがに営業は困りますけどね。(笑)」
恵那での生活を支える場として
最後に、恵那で働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。
「恵那でも、人口の減少を顕著に感じています。Iターン・Uターン問わず、将来恵那で生活したいと思っている方が、生活の支えの場として、うちに魅力を感じてくれたら嬉しいですね。 恵那で事業をしている以上、恵那という街にも定着して欲しい。望んでいる方がいれば、ぜひうちを選択肢にしていただきたいです」