恵那くらしビジネスサポートセンター

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移住について

移住者の声

小澤 研さん(長島町)

移住者プロフィール

小澤 研さん(長島町)

1970年生まれ。静岡県磐田市出身。現在、長島町久須見在住。生まれてすぐに名古屋市名東区に移住。小・中・高と名古屋で過ごし、大学はアメリカのテネシー州、ユタ州に留学してマーケティングを専攻。卒業後、シンガポールやアラスカで旅行関連の仕事に従事。その後、日本(名古屋)に帰国して、2009年に家族で恵那市に移住。現在、名古屋商科大学にて職員として勤務。恵那から名古屋に通勤しながら、妻、息子の家族3人で恵那里山生活を実践中。

(Q)恵那に移住したきっかけは何ですか?

(A)元々、子供の頃からボーイスカウトをやったり、キャンプしたり、山登りしたりと・・・自然が大好きでした。大学生の時にアラスカでアルバイトした事がきっかけで、その広大な自然に触れて、ずっとアラスカで住みたいなぁと思っていました。その後、先輩の紹介で仕事が見つかり、約3年半ほどアラスカで生活しました。妻もアラスカがきっかけで自然の良さに気付きまして、日本に帰国してからも都会で生活をしていて自然無しでは生きていけないなぁと感じ始めました。わざわざ高いお金を払って名古屋から自然のある場所に通うくらいなら、そういう環境に住んだ方が断然いいということで本格的に移住地を探し始めました。ずっと思い描いていましたね。毎日がキャンプ生活という生活環境。夜は星を見ては、「自然はやっぱりいいね!」という生活を送れたら最高だろうなぁ・・と。最初から、「住むなら、絶対!山の中!」と決めていましたね。約2年ほど、通勤圏内の山を探し回っていたのですが、たまたま友人が恵那市長島町にある久須見という地域に移住して、そこに遊びに行った事がきっかけで、正に自分の思い描いていた緑がある環境を探し当てることができました! でも最初はここから大学に通うのは難しいかなぁと思いましたが、同じように里山暮らしをしながら、私よりももっと遠くから通勤している方がいて決心がつきましたね。早速、地主さんから山を借りる交渉をして、そこに地場の木を使ったログハウスを建てました。実は友人の家の隣が現在の我が家という訳です。そして数年前に、私の両親も名古屋から恵那市の空き家バンクを利用して恵那市に移住してきました。

 

(Q)恵那に住んでみてどうですか?

(A)単純に街中と田舎暮らしとで比べてみて、ここは空気が澄んでいて呼吸するのがとても気持ちいいですね。そして植生が豊か。食べられる植物も沢山ある。山菜も朝起きて山の中に入れば昼食分が取れてしまう。本当に自然が豊かだと感じます。家庭菜園もやっているのですが、実はここまでハマルと思っていませんでした。町にいたらやってなかったなぁ・・と(笑)。やれることの可能性が色々ありますね。あと夏はクーラー無しでも高原のような環境で涼しいですね。実際、うちにはエアコンはありません(笑)。

 

また私が住んでいる長島町久須見という地域は緑豊かな山の中ですが、恵那市の都市機能がある中心地区まで、車で約7分ほどで行けてしまうのは便利ですね。渋滞もないし役所も混んでいない。非常にアクセスが良い。恵那は医療レベルも低くないし、本当に生活しやすい場所なんです。よく恵那周辺はガソリンや食料がやや高いと言われますが、私の場合は仕事で週4日名古屋に車で通っていますので、名古屋でガソリンを入れて名古屋のスーパーで食料も買えばいいので全く問題ありません(笑)今は名古屋まで車で通う往復2時間を活用して、野鳥の声のCDを聴いています。ハイキングしていても鳥の鳴き声がある程度聴き取れるようになってきて、「良かったなぁ!」と思って運転してます(笑)。本当に毎日、家に帰ってくるのが楽しみでしょうがないですね。

 

そして地域の人には色々な意味で助けてもらっています。皆さん、さまざまな形で私が何をやっている人間なのか? と探ろうとして最初は面食らいました(笑)。でも私に対して非常に興味を持ってもらえたようで光栄です! そして、今、そんな地域の方々と一緒に、この地域のさまざまなコミュニティ活動に参加しています。実際、自治会の役の多さには都会から来るとビックリするかも知れないですね。私も現在、組での役は三つ兼任してます。大変な事も多いのですが壁を超えてしまうと得られるものも多いのでとても充実しています。一緒にこの地域をつくっていくという感覚を持って活動していますね。今まで都会では自治会というものには入ったことがなかったのですが、今は、「これが自治なんだ!」という感覚を持って活動してます。生きているという感覚がすごくありますね。そして私でも微力ながら地域を良くしていくことができると実感できました。

(Q)恵那でこれからどんな生活を送りたいですか?

(A)地域のまちづくりの活動に参加して、ウオーキングの面白さを再認識しました。現在は、恵那市を中心にウオーキングコースの開発をし、月に一度それらのコースを歩くイベントを開催しています。元々、歩くのが好きで、こっちに来てから日本ウオーキング協会の公認ウオーキング指導員になりました。アラスカで植物のツアーガイドもやっていたので、これから、もっと都会から来た人々に自然の豊かさを知って貰うために、ウオーキングしながら恵那市内の植物を観察するツアーなんかも考えています。実は日本にも古来から有名なハーブがたくさんあるんですが、それらは見過ごされていて西洋のハーブが沢山使われています。そんな日本古来から使われいるハーブを採取するような体験プログラムも、ぜひ、開発したいですね。

 

まちづくりに関しても、元々、地域を盛り上げていくのが好きでした。ボランティア活動をやったり、募金活動したり、老人ホームの慰問にも参加したり、人と関わる活動が好きでした。新たな活動に飛び込むにはエネルギーが必要です。でも飛び込むことで、自分が気付いていない自身の可能性を知る機会を得るので、今後もいろんなことに挑戦しながら地域に関わっていきたいと思います。

(Q)最後に恵那に興味のある方々に一言

(A)やはり地域に馴染むためには地域の人々との信頼関係づくりを意識して努力する必要があると思います。地域は都会以上に人と人とのつながりで成り立っています。そこを無視すると・・・・長期的に見ると田舎暮らしがつまらなくなっていきます。最初は自然の中にいる心地良さだけで満足を得られると思いますが、やはり地域のいろいろな人と繋がっていくことによって自分の人生がより豊かになっていくと思います。

 

私の場合、ここに来て、恵那の自然や地域の人々との触れ合いによって、自分の可能性を生かしやすくなったと感じています。凝り固まった思考の枠組みを壊す機会に接することで、自分の中に眠っていた可能性に気付くようになる、何というかパラダイムシフト(注)の連続ですね! ここには、そういうチャンスがたくさんあるんです。「ここに住みたいな!」という強い感覚を得た後は、どうすれば実現するかをひたすら考え、行動に移すことで移住を実現させることができました。移住を難しく考えすぎたり、周りからも移住についてさまざまな否定的な意見なども言われると思いますが、自分の中に覚悟さえあれば何とかなります。「案ずるより産むが易し」です。あれこれ心配するより、行動してみるといいと思います!!

 

(注)

パラダイムシフト(paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること。

※写真は右からご主人の小澤さん、一人息子の昇(しょう)君、奥様の清子(さやこ)さん。

以下、現在、小澤さんが恵那市で行われている活動を紹介します。

毎月第2日曜日の午前中に恵那市内のコースを歩いています。距離は6キロから10キロ程度の軽ウオーキングなので初心者向けです。

国際ボランティアプロジェクトの開催、外国人向けの里山体験の機会創出をしています。異文化交流の機会提供を通じて、固定観念にとらわれず、創造や変革を楽しめる人々を育成し、前向きなエネルギーにあふれる地域社会づくりに貢献することを目標としています。


長島町ってどこぉ~~~?

新しさと古さが織り交ざった魅力ある町

大井町と共に恵那市の中心市街地を形成しています。歴史的に貴重な中山道や西行遺跡、正家廃寺跡、多くの古墳群などの遺跡も豊富で、新しさと古さが織り交ざった魅力ある地域です。

 

【正家廃寺】

恵那市街地の南端の、市街地を一望する河岸段丘上に位置する古代寺院跡。8世紀前半(奈良時代)に造営に着手され、その後9世紀後半に主要伽藍の火災を契機として廃絶しました。主要伽藍を法隆寺式に配置する本格的な古代寺院跡であることが明らかとなっています。

恵那移住物語

“移住実践者の声”を、更に広く恵那市内に在住の方々、恵那市に移住・定住を希望する方々に、容易にご覧頂けるように、“恵那移住物語/MEET THE NEW ME”として再編集し、冊子化いたしました。

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