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ワークライフバランス推進企業

有限会社 トマト

会社名:有限会社 トマト
代表者:纐纈雅治
所在地:恵那市長島町中野1丁目2番地1
事業内容:美容業
従業員数:男性5名 女性52名 合計57名 ※平成30年7月現在

~働くママスタッフにとことん優しい企業~

有限会社トマトは、美容室6店舗を経営。美容室では珍しく育休制度やスタッフの託児所を設けるなど、女性が安心して出産や育児をすることができる職場である。

きっかけは9年前。それまでは産休を取ったスタッフがなかなか復職できずにいた。そんな中復職を希望する一人のスタッフから要望があった。

「託児ができないか。」

同じ悩みを抱える同年代のスタッフだけでなく、出産や育児を経験していないスタッフも「自分もそうなったら」と同じように考え、会社全体が自然と仕事と家庭の両立について考えるようになっていく。

会社としてはお客様が多い土日のどちらかには出勤して欲しい。ただ土日は預かる施設がない・・・であるならば会社独自の託児所を作ればよい。

マネージャーを務める鈴村美佐さんが考えた結果、トマトは独自の託児所を作ることとなる。

土日は託児を希望するスタッフの子どもを一同に預かり、面倒を見る。子どもの様子は画像を撮ってスタッフへ配信する。そうすることで預けた側も安心して働くことができる仕組みを作った。

マネージャーとして、子育て奮闘中スタッフにはできる限りのことをしたい。鈴村さんには強い思いがある。

それは自分が会社のマネージメントをする中、あまり自分の子どもに寄り添ってあげることができなかった経験があるからこそ。

「スタッフには同じような辛い思いをさせたくない」

という反省の気持ちと、マネージャーならではのスタッフへの優しい思いからできた仕組みである。

~育児休暇について~

ほとんどのスタッフは育児休暇を取得し、ほぼ100%の確率で職場に復帰している。

美容師という「職人」は、あまり長い期間手を休めると感覚を戻すのが大変となるため、講習会などは復帰の際には欠かせない。しかし子育て中となると遠くの講習会場へ行くことはママや子どもには負担である。

トマトは講習会を自らの店舗で開くことで子育て中のママへの負担を減らしている。

~年休を取りやすくする取り組み~

子育てしている上で、病気や行事などによる急な休みは付きものである。そのような場合会社は理由を確認した上で休暇を与えるようにしている。

既にスタッフに予約が入っている場合もあるため、その際はお客様へ直接電話し、予約日を変更していただくこともある。

ただ今までそれが理由で問題が起こったことはない。スタッフとお客様の信頼の強さを伺える。

~社員の中でのコミュニケーション~

複数の店舗に分かれて働くことは、スタッフ同士でコミュニケーションを取ることが困難となる。コミュニケーション不足の課題を解消するために、トマトは毎月全社員が集まる機会を設けている。

表情などから様々な情報がわかるため、社員の抱えている小さな問題も見逃しにくい。現在はスマートフォンなどで情報のやりとりができる時代ではあるが、文字だけで感じ取る感情には限界がある。

複数店舗となった20年以上前からの取り組みであるが、今もこだわりを持って実施している。

トマトは会社の改善のために現場の意見を尊重する。スタッフから聞き取った意見やアイデアなどは幹部会議で仕組みを作り、社内報で情報共有を図る。

また、新人スタッフの育成には様々な先輩が面倒を見るのではなく、メンターと呼ばれる専任指導担当を付けている。

職人としての先輩の技術を、直接一人の職人の卵に伝えることで、それぞれの職人の色や得意な技術を持つスタッフを育てている。それにより新人スタッフも自信を持つようになるのである。

~魅力ある職場~

今年の4月には新たに2人の女性が就職した。一人は岐阜市の高校に通っていたが、トマトで働くことを夢見て恵那に帰ってきた西尾葉な乃さん。

元は昔からトマトが経営する美容室に通っていたお客様だった。ここのスタッフが好きで通い、仕事する姿に憧れ、夢だった職場で働くことができた。

トマトは若い子が憧れる職場となっている。

~スタッフの声~

今年で入社10年目の西尾綾乃さん。二人の子を持つ母親でもある。

他の美容室ではなくトマトに就職したのは福利厚生がしっかりしていたから。実際現在に至るまで3回育児にかかる休暇をとっている。

「トマトは休暇制度が充実していたり託児があったりと安心して子育てもできる。出産を控えたときも辞めるのではなくトマトで復帰するつもりだった。会社も~待っているよ~というような姿勢があるので気持ちも楽。これから先もずっとこの会社で働きたい。」

トマトの産休制度はスタッフの評判も上々である。

~おわりに~

取材したVAN COUNCIL恵那店は、店舗はもとよりスタッフもすべてが明るい。取材したスタッフからも「皆さん仲がいいんですよ」という声があった。

雰囲気を作り上げるのはマネージャーの仕事。些細なことに気づく女性マネージャーの配慮があってこそこの雰囲気は成り立っているのだと納得できる。

自らの経験を基に「ママにやさしいトマト」の今が作り上げているのであれば、これから先、子育てする月日とともに「ママにやさしいトマト」はより完熟に近づくであろう。

 

有限会社トマトのホームページは「こちら

(平成30年7月取材)

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