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恵那東海理化株式会社

《会社概要》
会社名:恵那東海理化株式会社
代表者:取締役社長 武馬 宏治
所在地:本社・第一工場 恵那市武並町新竹折22番地/第二工場 恵那市武並町新竹折8番地
事業内容:自動車用樹脂部品の製造及び販売
生産品目:ドアミラー、ホイールキャップ、レバースイッチ部品、シートベルト、エアバッグ部品など
従業員数:494名(2019年3月末現在)

“「やってみる」というチャレンジをどんどんしてもらいたい“
【写真】人事・総務グループ(左)主任 根崎 尊明さん (右)グループ長(課長) 松尾 かおりさん

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国内において、男性の育児休業取得率は2018年度で6.16%。徐々に増えているものの、取得日数は短い。政府は2020年までに取得率を13%とする目標を掲げている。こうした中で、恵那市内でも男性が育児休業を取得している企業があるとお聞きし、お話を伺いました。
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今回育児休業を取得された方がいますが、本当に良く取ってくれたなと思っています。例えば、今回取得された方のように生産ラインで働いている場合、5人でラインを動かしているとすると、一人だけ短い時間で業務を終えるというのはとても難しいものです。他の4人との兼ね合いがありますし、交替人員の確保などサポートが必要になってくるので。休みの間の社内調整など会社としてできることはしましたが、本人から申し出てくれたのが本当に良かったです。

当社の女性の育児休業取得率・復帰率は2013年以降、100%です。また、男性社員2名が育児休業を取得しました。育児休業に関する事でいうと、まずは全社員に制度を知ってもらうことが重要なので、全所属長に対して制度の説明を行い、対象者がいた場合に必ず人事に話をしてほしいという話をしています。また、説明をする際には育児休業の本来の目的からすると多少異なるかもしれないですが、一日でも二日でもいいから取得してみたら?とも伝えています。

復帰する際にも、フルタイムで勤務をするか、短時間勤務にするか選んでもらいますが、フルタイムで復帰をしてくれた方にはフルタイム手当を支給しています。

会社としては制度を作り、それを周知し、浸透させていこうと努力して、当たり前になっていくのが一番大事だと考えています。例えば、今は父母が揃って子供の学校行事に参加するのが当たり前になってきていますし、子供が小さいうちは病気になりやすかったりもします。当社はもともと役職についている方もそういった理由で半休などの休みを取ったりもしています。評価に関しても、「休暇を取ったから」や「働く時間が短いから」といった理由で評価が下がる事はありません。勤務時間が短くなることにより、その分の給料は減りますが、本人の頑張りで評価をするようにしています。育児休業に対してもまず「やってみる」というチャレンジをどんどんしてほしいですね。そのチャレンジを会社としても応援したいですね。
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✻育児休業取得者の声✻

Aさん/育児休業取得時期:2017年1月~4月(約4ヶ月間)
34歳、入社6年目、生産部所属。
奥様も正社員勤務。「早く仕事へ復帰したい」という奥様の希望を受けて、奥様が育児休業から仕事に復帰するタイミングで育児休業を取得することに。最初の一カ月間は奥様と同時に、その後三カ月間は一人で育児休業を取得し、子育てに専念。

Q 育児休業中はどんなことをして過ごしていましたか?

育児休業中はよく支援センターに子供と遊びに行ったりしていました。子供のお世話も洗濯やご飯を作るなどの家事も自分がメインでやっていました。初めてつかまり立ちした姿など子供の成長を一番近くで見れた時はとても嬉しかったですね。子供と一緒に過ごす時間を持てたので、周りのお父さんと比べて、子供に懐かれているなと感じることもあるくらいです。

Q 育児休業取得前後の仕事内容について教えてください

育児休業前は、自動車部品の塗装ライン作業を行っていました。現在も育児休業前とラインは変わりますが、過去に経験のある自動車部品の塗装ラインの作業をしています。また、育児休業前は夜勤がありましたが、今は夜勤なしで育児短時間勤務をしています。16:50に終業して、保育園のお迎えに行っています。

仕事では残業ができないことで引継ぎをすることが増えました。なので、これまで以上に報連相を心掛けるようにしています。また、自分が初めての男性の育児休業取得者でした。最初に上長に伝えた際は驚いていましたが、すぐにこちらの希望のヒアリングや調整をしていただき、スムーズに育児休業に入ることができたので感謝しています。

Q これから育児休業を取得しようと考えている人や企業に伝えたいことはありますか?

核家族化、定年の延長、高齢者の再雇用などにより、育児し難い環境になっています。もちろん育児休業期間の延長や保育の無償化などサポート面も充実していますが、法律の範囲内の制度では足りていないと感じました。大企業のような充実した制度や体制は難しいとは思いますが、子育てを理由に離職や転職を考えなければならない人が一人でも減るようになればと思いました。

Bさん/育児休業取得時期:1回目2017年2月~3月、2回目2019年1月~3月(約5ヶ月間)
40歳、入社6年目、生産部所属。
まわりに育児を頼める人がいなく、2回育児休業を取得。1回目は産後すぐに約1か月間、2回目は奥様が仕事に復帰するタイミングに合わせて取得。

Q 育児休業中はどんなことをして過ごしていましたか?

ご飯づくりや洗濯、掃除などの家事と子供のおむつ替えや寝かしつけをしたり、子供と散歩したりと育児と家事(子供のお世話)を全般やっていました。

他のお父さんでは味わえない子育てができたりと、子供の成長を近くで見れたことはとても良かったです。また、今まで通りに妻が仕事に戻れたことも嬉しかったですね。

Q 育児休業取得前後の仕事内容について教えてください。

育児休業前には組付けの準備の業務に取り組んでいました。今は、箱詰め作業を行っています。正直、育児休業を男性が取得することに対してまだまだ厳しい目もあると思います。遊んでいるようにみられるような。実際に育児休業前と後で、元の部署に戻る事であったり、仕事に対して大変に感じることもあります。

Q これから育児休業を取得しようと考えている人や企業に伝えたいことはありますか?

まだまだ理解してもらえない部分も多く厳しい面もあります。国の政策や企業努力は必要と考えています。また、社会背景には「男性は働き、女性は子育て」という意識が根強く残っているように感じます。

 

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