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移住者の声

【番外編】三年目の農家の暮らし(佐藤夫婦・恵那市笠置町)

移住者プロフィール

佐藤さん夫婦(Farm roots /恵那市笠置町)

有機野菜の栽培・販売の「Farm roots」をスタートさせて、丸3年経つ佐藤夫婦に、三年目の農家の暮らしについて伺いました。 

佐藤 暁彦さん: 1977 年生まれ。神奈川県横須賀市出身。現在、岐阜県恵那市笠置町在住。
佐藤亜弥美さん: 1988 年生まれ。岐阜県恵那市笠置町出身、在住。暁彦さんとともに U ターン。
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農家の仕事は野菜をつくること。

でも、野菜のできない冬の間、一体どうやって暮らしているのか。

夏と冬の働き方は違うのだろうか。

普段は見ることのできない、三年目の農家の暮らしに迫ります。

 

夏と冬の働き方のちがい

––– 夏と比べて冬の楽しいことや、大変なことってありますか?

佐藤 暁彦さん(以下暁):「冬はバカンスですよ。夏の生活を一年通してやっていたらぶっ倒れている。こういう時間を作らないと俺はやっていけないだろうな。夏は起きている限り働いてるし。」

佐藤 亜弥美さん(以下亜):「寝るのは早いけどね。夏はちょっと昼寝して、日が出ている限り働いているよね。」

:「収入面は大変だけど、この時間は自分のことにあてるぞ、とか次のシーズンに向けて振り替えれたりする時間かな。収入がないことよりも、時間があっていいな、と捉えている自分がいる」

:「なんかめっちゃ余裕でしょ笑夏はみんな忙しいから、ちーくん(※四歳の息子さん)見ながら、ご飯作ったりしないといけないけれど、冬はみんな早く帰ってくるし、その点は楽だね。」

 

|冬だけの仕事

––– 冬のメインの仕事は何を?

:「今は、美濃加茂の農家グループの集荷を手伝ったり、配送をしたり、そんな仕事をしている。あとは間伐したり。」

:「私は夏も冬もペンを売ってるかな。(亜弥美さんは、万年筆のネット販売を行なっています。)」

––– 冬だけの仕事ってどうやって探すんですか?

:「やっぱり人づてで探すしかなくて、俺はたまたま山岡の人からこんな仕事あるけれどどうですか、と紹介してもらった。他の人は寒天作りも多いかな。求人は出てないけれど、人づてでみんな働いているね。間伐も参加するとお金が出るから、そういうものをさがして、とにかく人づてだね。」

 

|農家をはじめるということ

–––農家をはじめたばかりの一年目、二年目の冬は収入困りませんでした?

:「冬、どころじゃなくてずっと大変。」

:「親に借りたりね。」

:「研修の補助金も使えるんだけどね、自然農とか有機は五年後の計画とか立てられない。ある程度品目絞って行けば、研修・独立の補助金ももらえるけどね。」

:「農家はじめるなら、最初の一、二年は兼業でやっていって、シフトしていくのがいいかもね。資金をある程度貯めて、スタートしていくのがいいかも。」

 

|夫婦で両輪としてやっていく

–––農業は暁彦さんと亜弥美さんふたりでやっているんですか?

:「おととしまで一緒にやってたけど、今年は私はペンの販売に注力したね。」

:「去年にくらべて売り上げが二倍以上あったんだけど、ひとりでやって、十月くらいにダウンしちゃった。」

:「私もペンを売って、暁ちゃんも最後まで野菜をつくっていたら、冬は別に働かなくても問題ないかも。」

:「ふたりで両輪で回して行くっていうのが見えたね。両輪なら、どっちかがまわってなくても動くよね。両方のタイヤが回ると最強だよね。」

:「夫婦でね、どっちかがなんとかなればやれる、っていうのが夫婦のいいところだよね。暁ちゃんが農家担当って感じで、私が農業したいという気持ちを体現してくれる。」

:「いざ農業しようっておもっても、ひとりじゃできないこともあるよね。そこでこう、奥さんも頑張りながら、自分も頑張りながら、余裕があって関わって行けたらいいね。忙しさと疲労でつぶされちゃったらどうにもなんないんだけど。最近あるんだけどね。」

:「今の段階で農家、儲からなくてもいい。技術を高めることに注力してもらいたい。お金はこっちでやるからって最近思ってる。」

 

:「夫婦共働きで、積極的な兼業農家っていうイメージもいいなって最近おもう。いわゆる半農半Xみたいな気持ちでいれば、楽かもね。」

:「冬ってほんとに収入が少なくなるから、お金ないことで余裕がなくなることもあったね。特に去年は思いつめててやばかったよ。それからマインドを変えなきゃって思って、マインドだけ変えたらなんとかなってきた。死んでないし。笑」

:「去年と冬の経済状況は変わんなくて、お金は増えてないけどね。笑 ガス代も光熱費もバカにならないんですよ。ある程度、妻に理解があっても違いが浮き彫りになるから、夫婦で同意を取ってるほうがいいよね。」

 

|いつから冬?いつから春?

–––農家にとっていつから冬ですか?

:「このへんだと、十二月から三月末くらいまでかなあ。」

:「啓蟄(けいちつ)が来たらもう春だよね!」

–––十二月から三月までの農に関わる活動を教えてください。

:「十二月だと堆肥の材料集めるとか。次のシーズンに向けて畑を起こすとか。」

:「一月とか二月はほとんど畑はできないよね。凍ってるし。」

:「大根とかをつくろうってなれば、また違うけど、畑の作業はほとんどないね。」

:「一月、二月は確定申告があるし!」

:「あとは一年の計画たてて、タネ買ったりとかね。三月初旬から畑で土作りをはじめるかなあ。」

:「啓蟄は本当に虫とか蛇とかがで始めるよね。」

:「そんな感じかな。」

【取材後記】

 お話を伺いながら、気負わずに季節とともに暮らして行く佐藤さん夫婦の姿を垣間見ることができました。冬は、乾物やキムチを食べる機会も多いんだそう。『ナチュラルな暮らし』と肩肘張ることなく、楽しんで暮らしている佐藤さん夫婦。五月頃から佐藤さんが栽培した有機野菜セットの販売も始まります。丹精込めて作った野菜、是非ご賞味ください。

(2018.2取材/写真・文章 中田実希)

 

佐藤さん夫婦の活動紹介

Farm Roots(ファームルーツ)

http://blog.livedoor.jp/farmroots

「心と体が潤う野菜」をモットーに、健康でおいしくておなかがいっぱいになる有機野菜をつくっています。年間40-50種類もの野菜を育て、お野菜の詰め合わせセットも販売。


Il Duomo(イル・ドゥオモ)
http://www.ilduomo.jp/「筆記によってあなたの人生をより豊かに、上質に。」をコンセプトに、ヨーロッパ万年筆や文具を輸入・販売するお店です。アフターフォローもばっちり。

 

 

佐藤さん夫婦の話も含めて、恵那の小さな暮らしのことがわかるフリーペーパー『季節と、生きる。mountain momma(マウンテンママ)』を発行しました!

佐藤さん夫婦の話は以下、創刊号に掲載しています。

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